sap-api-integrations-inbound-delivery-reads

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads は、外部システム(特にエッジコンピューティング環境)をSAPと統合することを目的に、SAP API で出荷データを取得するマイクロサービスです。
sap-api-integrations-inbound-delivery-reads には、サンプルのAPI Json フォーマットが含まれています。
sap-api-integrations-inbound-delivery-reads は、オンプレミス版である（＝クラウド版ではない）SAPS4HANA API の利用を前提としています。クラウド版APIを利用する場合は、ご注意ください。
https://api.sap.com/api/OP_API_INBOUND_DELIVERY_SRV_0002/overview

動作環境

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads は、主にエッジコンピューティング環境における動作にフォーカスしています。
使用する際は、事前に下記の通りエッジコンピューティングの動作環境（推奨/必須）を用意してください。
・エッジ Kubernetes （推奨）
・ AION のリソース（推奨)
・ OS: LinuxOS （必須）
・ CPU: ARM/AMD/Intel（いずれか必須）

クラウド環境での利用

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads は、外部システムがクラウド環境である場合にSAPと統合するときにおいても、利用可能なように設計されています。

本レポジトリが対応する API サービス

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads が対応する APIサービスは、次のものです。

APIサービス概要説明 URL: https://api.sap.com/api/OP_API_INBOUND_DELIVERY_SRV_0002/overview
APIサービス名(=baseURL): API_INBOUND_DELIVERY_SRV;v=0002

本レポジトリに含まれる API名

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads には、次の API をコールするためのリソースが含まれています。

A_InbDeliveryHeader（入荷伝票 - ヘッダ）※入荷伝票の詳細データを取得するために、ToPartner、ToAddress、ToItemと合わせて利用されます。
ToPartner（入荷伝票 - 取引先）
ToAddress（入荷伝票 - アドレス）
ToItem（入荷伝票 - 明細）

API への値入力条件の初期値

sap-api-integrations-inbound-delivery-reads において、API への値入力条件の初期値は、入力ファイルレイアウトの種別毎に、次の通りとなっています。

SDC レイアウト

inoutSDC.InboundDelivery.DeliveryDocument（入荷伝票）

SAP API Bussiness Hub の API の選択的コール

Latona および AION の SAP 関連リソースでは、Inputs フォルダ下の sample.json の accepter に取得したいデータの種別（＝APIの種別）を入力し、指定することができます。
なお、同 accepter にAll(もしくは空白)の値を入力することで、全データ（＝全APIの種別）をまとめて取得することができます。

sample.jsonの記載例(1)

accepter において下記の例のように、データの種別（＝APIの種別）を指定します。
ここでは、"Header" が指定されています。

	"api_schema": "sap.s4.beh.inbounddelivery.v1.InboundDelivery.Created.v1",
	"accepter": ["Header"],
	"delivery_document": "180000000",
	"deleted": false

全データを取得する際のsample.jsonの記載例(2)

全データを取得する場合、sample.json は以下のように記載します。

	"api_schema": "sap.s4.beh.inbounddelivery.v1.InboundDelivery.Created.v1",
	"accepter": ["All"],
	"delivery_document": "180000000",
	"deleted": false

指定されたデータ種別のコール

accepter におけるデータ種別の指定に基づいて SAP_API_Caller 内の caller.go で API がコールされます。
caller.go の func() 毎の以下の箇所が、指定された API をコールするソースコードです。

func (c *SAPAPICaller) Header(deliveryDocument string) {
	headerData, err := c.callInboundDeliverySrvAPIRequirementHeader("A_InbDeliveryHeader", deliveryDocument)
	if err != nil {
		c.log.Error(err)
		return
	}
	c.log.Info(headerData)

	partnerData, err := c.callToPartner(headerData[0].ToPartner)
	if err != nil {
		c.log.Error(err)
		return
	}
	c.log.Info(partnerData)

	addressData, err := c.callToAddress(partnerData[0].ToAddress)
	if err != nil {
		c.log.Error(err)
		return
	}
	c.log.Info(addressData)

	itemData, err := c.callToItem(headerData[0].ToItem)
	if err != nil {
		c.log.Error(err)
		return
	}
	c.log.Info(itemData)

}